ピック病の看護について
ピック病の発病後については、いまのところ明るくありません。ピック病の患者は、感染症や通常2年から10年以内に死亡するといわれています。また、早い時期に完全な「廃疾」が起こるといわれています。「廃疾」とは傷害や疾病および、その後遺障害が原因で完全に就業不能な状態になることをいいます。最終的に家庭あるいは看護施設における24時間看護と監視が必要になるようです。
ピック病疾患は発病すると、着実に急速に進行します。あらわれたピック病の症状と疾患の進行状況を見ながら、看護とともに監視と援助が必要になります。特にピック病を発症してから、攻撃的なあるいは興奮した行動にでる場合や、患者自身もしくは、他の人々にとって危険な行動を取るようになったら、薬物などを投与してコントロールする必要性もでてきます。
家族がピック病にかかってしまった場合には、1人で悩まずに支援グループなどの力をかりましょう。一部の自治体では、訪問看護婦あるいは補助者、ボランティアサービス、主婦、成人保護サービスを行っているようです。支援グループでは、同じピック病という病気と闘う家族を持つ人たちが集まり、ピック病に関する固有の経験を分かち合うことができます。分からないこともそのようなコミュニティーの中で相談して、よりよい治療手段を考えることが出来ると思います。
| ピック病
ピック病とは
ピック病は、脳組織の萎縮などによる異常な物質(ピック小体)により引き起こされた精神疾患をいいます。ピック病の発症率は、100,000人に1人といわれており、男性よりも女性がかかりやすい傾向があるようです。
ピック病の症状は、老年痴呆症やアルツハイマー型によく似ているそうです。失語(言語能力の喪失)や、失認(ものや人を識別する能力を失う)、失行(運動能力の喪失)などの症状を伴います。行動の異常が、記憶障害よりも早く現れる場合もあるようです。このピック病は、老年痴呆ということで、年配者がかかりやすいと思うところもありますが、早ければ20代で発症するケースもあるそうです。ただ、一般的には40歳から60歳の間に発症することが多いようで、発病時の平均年齢は、約54歳あたりといわれています。
ピック病は脳の前頭葉と側頭葉の収縮など、脳細胞の萎縮がみられます。神経細胞のニューロンが侵害されて、異常な物質(ピック小体)がみられるとのこと。ただ、正確なピック病の原因は不明で、優性遺伝疾患ではないかといられているようです。
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ピック病の症状
ピック病を発症すると、もっとも早期に見られる症状のひとつとしては、運動能力の失行や協調運動障害がみられるようです。
それ以降のピック病の症状としては、下記のようなものが上げられます。ピック病の症状は、老年痴呆症やアルツハイマー型に似た症状が多いようです。
◆ 気分の変化、人格の変化
著しい関心の喪失および不安の欠如や、独創性の喪失。感情の変化の消失(何の感情も示さない)、優柔不断、不快的感、自発性の欠如、日常生活活動に対する関心の低下、判断力障害などが上げられます。
◆ 行動の変化
周囲の環境を過剰に手で探ろうとする、 社会的な交流から引きこもる、社会的または個人的な面で周囲と交流ができない、仕事をが続けられない、自分のことを自分でする能力の低下、周囲の環境からみて不適当な行動を取るようになるなど。
◆ 発語の変化
反響言語(話しかけられたことを何でも繰り返す)、わけのわからない言葉を話す、失語症(言語能力の低下、発語困難または言語理解困難)、会話を理解することができない、話すことができない、フレーズを繰り返すことができない、構音障害、書いたり読んだりする能力の低下、物の名前を言えないなど。
◆ その他の変化
認知/知的機能の喪失、問題解決/学習の障害、一般化できない、抽象的な思考の障害、計算能力障害、学習不能、脱力、筋緊張の増大、尿失禁、進行性の痴呆、記憶喪失など。
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